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漫画「葬送のフリーレン」に感じる静けさの正体を考える

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これを読んでるあなた、どうもこんにちは。

葬送のフリーレンで好きな勇者は南の勇者。

マンガおにいさんです。

というわけで、今回は葬送のフリーレンについてのお話。

葬送のフリーレンは全巻電子版で揃えておりまして、大変楽しく読んでいるのですが、読めば読むほどなんだか違和感を感じていました。

マンガおにいさん

それは「他のマンガと比べて、静けさを感じること」

読むたびに、アルバムをめくっているかのような静けさと不思議な懐かしさを感じました。

静かで穏やかなのにどこかワクワクする、そんな不思議な感覚。

葬送のフリーレンにはそんな魅力があると感じました。

そこで、葬送のフリーレンに感じる静けさについて考えました。

結論はこんな感じです。

静けさを感じる2つの大きな理由
  • 故人をしのぶストーリー展開によるもの
  • マンガ的デフォルメの少なさによるもの

かなりざっくりなので、詳細は後々語らせていただくとして、まずはおにいさんが感じた”静けさ”について語らせていただきます。

葬送のフリーレンに感じた静けさ

アルバムをめくるような、優しく個人的な感情の詰め合わせ

葬送のフリーレンを読んでいて最初に感じたのは”アルバムをめくっているようだ”ということ。

それもとても個人的なアルバム。

少し物語のおさらいですが、葬送のフリーレンは本格後日譚と銘打たれているように魔王討伐後の話で、魔王討伐パーティの一員であった1000年以上の時を生きる、長寿のエルフが主人公。

多くの勇者魔王系ファンタジーの基礎となっているドラゴンクエストでは、魔王討伐後の話は描かれず勇者は行方知れずとなることが多かったですが、葬送のフリーレンではその後の話がメインに置かれた物語です。

魔王を討伐した勇者ヒンメルは物語の早い段階でその寿命を終え、その死をきっかけに長寿のエルフであるフリーレンは、旅をしながら人間を知ろうとするという話。

そんな物語ですので、魔王を倒した後の世界は比較的平和ですが、魔王軍の残党も残っていたり、危険なことは完全に排除されておらず、平和なだけではなくちゃんと戦闘もあるというのがこの作品の面白いところ。

さて、そんな物語の中でよく出てくるのが過去の回想。

特に、勇者ヒンメル達との魔王討伐中のくだらないやり取り。

魔王討伐の旅ははおそらくかなり激しいものでしたが、やれ僧侶が二日酔いだのやれ戦士が頑丈すぎてドン引きだの、やれ勇者がちょっとナルシストだの、回想されるのはそんな思い出ばかり。

その時一緒にいた人物しか思い出さないような、歴史にならないただの思い出。

とても個人的な感情の詰め合わせ。

つまり、アルバムのようなもの。

それをめくっているような温かさと静けさとを感じました。

マンガおにいさん

卒業式に昔を懐かしむような温かさと静けさ。

スポーツ写真の静けさと激しさ

葬送のフリーレンを読んで思ったことのひとつは、描写の仕方が「スポーツ写真」に似ていると言うことでした。

サッカー選手がシュートを撃った瞬間。

野球選手がボールを投げた瞬間。

テニス選手がボールを打った瞬間。

スポーツ写真はそんな”瞬間”の激しさと静けさを1枚におさめることができるもの。

スポーツの写真を見て、音もないのに想像ができることってありませんか?

スタジアムの熱気、選手の息遣いなど、音がないのに音がわかること。

葬送のフリーレンではそれと同じものを感じました。

この作品では戦闘は多くありませんが、戦闘になった時もそこまで激しさを感じることはありません。

では、臨場感や迫力がないかというとそうではなく、静けさの中の激しさのようなものを感じました。

マンガおにいさん

“その瞬間”を切り取るのが上手いのでしょうね。

アウトドア番組のように、どこかに人間がいるということ

葬送のフリーレンにはアウトドア番組にも通じるところがあると思いました。

それは、背景を非常に大切にしているということ。

おにいさんはアウトドア番組、特に釣り番組をよく見るのですが、アウトドア番組は”自然の中に人がいる”という画がよく映ります。

葬送のフリーレンもそういった画が多く、背景がかなりしっかり書き込まれています。

漫画的表現で背景が省かれることもありますが、ほとんどの場面でしっかり背景が書き込まれ、それがアウトドア番組にも似た静けさを生み出しています。

マンガおにいさん

“風景の中に人物がいる”ことで、空間的な奥行きを感じられますね。

ストーリーから見る静けさの理由

さて、ここから静けさの理由を語っていきますが、まず一つ目はストーリーから見る静けさの理由。

それは”故人をしのぶ”ということにつきます。

フリーレンの旅は元魔王城へ向かうことですが、その道中多くの問題が発生します。

その道中で苦しい時や困ったときに「勇者ヒンメルならそうする」と言って故人を思い出すことが多いです。

それは悩みを解決してくれるような素晴らしい言葉であったり、銅像のポーズが気に食わないと言うかなりどうでもいいことも。

ただ、むしろそのどうでもいい場面こそが葬送のフリーレンの最大の魅力です。

くだらないことがあることで、故人が死んでしまったというより、生きていたということをより感じることができるからです。

そして、そんなくだらないことを思い出すたび、もうその人は死んでしまっているのだと少しの寂しさと、いいヤツだったと思える温かさを感じます。

それが思い出をめくるような葬送のフリーレンの静けさのひとつに繋がっているのでしょう。

マンガおにいさん

故人や思い出を懐かしむ時、穏やかさを感じますよね

漫画的表現から見る静けさの理由

漫画的表現から見る静けさを感じる理由は漫画的デフォルメが少ないことと考えられます。

では、どういうことなのか解説していきます。

効果音・集中線・ギザギザ吹き出しが少ない

静けさを感じる理由は、効果音・集中線・ギザギザ吹き出しがなく、漫画的な表現が抑えめであること。

それぞれどういうものかというと、効果音はこういうやつ↓

集中線はこういうやつ↓

ギザギザ吹き出しはこういうやつ。

叫ぶセリフで使ったりするやつですね。

葬送のフリーレンでは、これらのような漫画的表現が非常に少ないため、画面が非常に穏やかで静けさを感じられます。

改めて読んでみていただければわかるかと思いますが、集中線やギザギザ吹き出しはほとんどありません。

効果音はある程度はありますが必要最低限。

戦闘中で魔法を放っているような場面であっても、効果音はほとんどありません。

2023/9月時点での最新10巻や11巻では、作中最も激しい戦闘が描かれていますが、効果音や集中線は数えるほど。

フリーレンが放つ雷系魔法「破滅の雷を放つ魔法」や炎系魔法「地獄の業火を出す魔法」は人の大きさを優に超える雷や炎を出していますが、効果音はありません。

このような漫画的強調がないこと、さらに画力が高く、書き込みが多いことによりマンガでありつつも写真のような印象を与えられています。

マンガおにいさん

雑に言うと静止画っぽさを演出してるようですよね

まとめ

葬送のフリーレンに独特の静けさを感じる理由は故人をしのぶストーリーであること、漫画的デフォルメが少ないこと

故人をしのび、それに伴うように漫画的デフォルメが少ないため、一コマ一コマが写真のように感じられ、まるでアルバムをめくっているような静けさと温かさを感じられるのでしょう。

そうそう、最後にひとつ。

葬送のフリーレンのED曲は夏川りみさんになるかと思ってました。

マンガおにいさん

涙そうそうってね!

ではでは、皆様良きマンガライフを!

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マンガおにいさん
古くとも新しくとも名作は名作。そんな名作との出会いを仲介できるよう、マンガをご紹介していきます。おにいさんの部屋でのんびりしていってください。
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