ヘルクってなんであんなに強いの?本当に人間なの?
こんにちは、Helckが大好きで考察やまとめ記事をたくさん書いてるマンガおにいさんです。
今回はHelckの主人公である勇者ヘルクについてまとめました。
原作最終巻までのネタバレを含むので、原作最終巻を読んでない方はこちらをどうぞ。
ヘルク基本情報
人物
本作の主人公。
年齢は作品開始時点で26歳。
クレスという弟がいます。
髪は青く、頭のヘアバンドのようなアクセサリーはクレスとおそろい。
服には無頓着で、エディルにマントをもらってからはずっと裸マントスタイル。
筋肉もりもりの身長2mの大男で、戦闘レベル99の人間の勇者。
弟殺しの罪で賞金首として追われ、最終的に魔界(帝国)に追放され、その時ケンロスに出会い、新魔王決定戦に出場することになりました。
気は優しくて力持ちを体現した男で、その強さと優しさで自分よりも他人を優先し助ける、まさに勇者。
仲間が傷つけられると怒り、半ば暴走に近い状態となってしまいます。
責任感が強く、翼の兵士となってしまった人間に対する「人間滅ぼそう」と言う言葉も”自分が決着させてやりたい”という責任感から。
しかし、その責任感の裏には真の願いが隠されていました。
戦闘
武器が壊れるという理由から、パンチやキックなど体術を基本としており、パンチ一発で大抵の敵は片付いている。
物語終盤では武器を使用することもある。
防御力、回復力も世界トップクラスで、弱い攻撃は効かず、ちょっとケガをしても超回復状態になってすぐ回復する。
魔術を使う描写はないが、覚える機会がなかっただけで教えられれば使えるのではないかと思う。
とにかく何でもできる、作中最強の人物。
使える技・できること
- パンチ
- キック
- 剣術
- 弓術(作中披露されることはない)
- 超集中状態
- 超回復状態
- 大工仕事(元大工)
名前の由来
名前の由来はギリシャ神話の大英雄「ヘラクレス」でしょう。
ヘルクの弟の名前はクレスですので、ヘラクレス → ヘルク(兄)+ クレス(弟)と言ったところでしょうか。
以後、ネタバレです。
ヘルクの正体と強さの秘密
ヘルクの正体は純粋な人間の勇者で、魔族とのハーフ等でもありません。
ただ、幼少期より勇者として覚醒しており、リミッターがない状態で成長し続けたため、作中最強クラスの敵でも敵わないほどの強さを持ち、”最強の覚醒者”と言われています。
覚醒して得た特殊能力は明らかになっていませんが、超人的な肉体と超回復能力を手に入れています。
あまりの肉体の強さに普通の武器は使用に耐えられず壊れるため、戦闘スタイルは殴る蹴るなどのモンクスタイル。
闇の戦士アウギスに剣をもらうまでは、素手のみで戦っていました。
壊れても再生するアウギスの剣はヘルクにぴったり。
ヘルクの壮絶な過去
スラム街で過ごした幼少期
ヘルクが6歳の時にかつて住んでいた村が魔物に襲われ、親もなくなりました。
その後、王都に移り住みますが、スラム街しか住むところはなく、そこで貴族に虐げられる生活を送ります。
パンに汚水を駆けられたり、木剣で叩かれたりするなど、過酷な生活をしていました。
このあたりの話も含めて「人間 滅ぼそう」という気持ちにさせられます
そして、ヘルクが8歳頃のとある冬、クレスが病気にかかり瀕死となります。
雪が降る中クレスを背負い街の中で助けを求めるヘルクですが、誰も助けてくれず、クレスは息も絶え絶えに。
そこで声をかけてきたのがラファエドの娘であるシャルアミ。
こうしてクレスは一命をとりとめ、そのままヘルクとクレスはラファエドに引き取られることになりました。
ラファエドに引き取られてから22歳になるまでは平穏だったようで、22歳の時には城壁修理工として過ごしていました。
エディル・アリシアとの出会い、そして強制覚醒化
魔物が多く発生し、その対処に駆り出されたヘルクはその遠征先で領主であるエディル、そこでたまたま魔物からの防衛をしていた傭兵アリシアと出会います。
そこでその強さを見込まれ、アリシアの傭兵団に入団。
以降4年ほど魔物との戦いに明け暮れます。
エディル、アリシアたちとの絆はこうして育まれました。
エディル、アリシアと出会ってから4年後、魔王トールを討伐するべく遠征した弟クレスが瀕死で帰還。
貴族と国の上層部がクレスを利用し力の強制覚醒化を進めるのを阻止するため、ヘルクとアリシアたちはクレス奪還を決行するも失敗。
ヘルクは弟殺しの汚名を着せられ、賞金首として追われる立場になるも、仲間たちによって逃がされます。
その後、反逆罪によって処刑間際のアリシアを救いだすも、強制覚醒化を促す雪が降りだし、人間は強制覚醒によりおぞましい姿に。
アリシアの強制覚醒化を目の当たりにした後、ラファエド、ミカロス、人間王に抗うもゲートにより魔界へ強制的に送られることとなりました。
これが、Helckが始まるほんの少し前の話。このあたりの話を読むたびに「人間 滅ぼそう」と思います。
「人間 滅ぼそう」新魔王決定戦に出た理由と真の願い
ヘルクが新魔王決定戦に出た理由は、アズドラと接触を図るため。
もともとアズドラに聞いていた帝国(魔界)についてを詳しく聞き出すためでした。
そこで新魔王決定戦に参加し「人間 滅ぼそう」と言ったことからHelckが始まります。
「人間 滅ぼそう」というのはヘルクの本心でしたが、それはヘルクの責任感から出たものでした。
物語が進むにつれ人間の愚かさが浮き彫りになり、ヘルクの憎しみと責任感の強さを感じたヴァミリオ。
同時にヘルクの仲間への思いを感じ取ったヴァミリオが、その真の願いを口にし、ヘルクはその願いをかなえるため行動することになります。
ヘルクの真の願いは「人間を救うこと」。
人間が憎いというのも本心でしたが、本当は仲間を、人間を救いたいと言うのがヘルクの願いでした。
新魔王決定戦に出場し、アズドラに接触を図ろうとしたのは滅ぼす以外に何か道はないか模索するためだったのです。
ヴァミリオの「救おう、人間を。」というセリフは本当に名言
世界の意思との接触
世界を今ある世界から別のものへと変えようとする、世界の意思。
ヘルクは幼少期(6歳くらい)、王都に向かう途中でその世界の意思と接触しました。
しかし、持ち前の強靭な精神で世界の意思を無視。
作中ずっと無視していました。
世界なんてどうでもよく、生きるのに精いっぱいだったので無視していました。
しかし、最終決戦の亜空間にて世界の意思を明確に拒否。
これにより、世界の意思の接触者でありながら、世界の意思の敵とみなされました。
世界の意思接触者のすべてが敵になりました
料理が上手い理由
ヘルクは料理が上手く、新魔王決定戦や料理大会でも優勝するほど。
その理由は幼少期からラファエドに料理を仕込まれたため。
ラファエドに引き取られてからは使用人のように過ごしていたようで、料理をする機会があり、その時に徹底的に叩き込まれました。
ラファエドは味だけでなく見た目にもちゃんとこだわっていたため、筋肉料理人ヘルクが生まれました。
んまい!帝国四天王としてそれなりにいいもの食べてるであろうヴァミリオが手放しでほめるほどなので、よほどおいしいのでしょう。
アリシアとの関係
アリシアとヘルクは同じ傭兵団のリーダーとその仲間でした。
ヘルクに剣術や弓術を教えたのはアリシア。
ちなみに、ヘルクはすぐ剣術や弓術を覚えてしまったので、アリシアは「もう少し教えさせてほしい」と話していました。
そして、長い間ともに過ごしたことで誰よりも信頼するパートナーに。
特にアリシアはヘルクのことを友人や仲間以上の感情で見ている描写が見られ、エピローグ後は二人で旅へと出ました。
アリシアとの再会シーンは本当に泣けます
ヴァミリオとの関係
本編見ればわかりますが、一言では言い表すことのできない友情関係です。
それでも一言で表すなら、”相棒”でしょうか。
恋愛感情ではなく、非常に深い友情、信頼関係と言えるでしょう。
再会の約束の握手は本当にいいシーン。思い出すだけでも泣けます。
まとめ
ヘルクは人間の勇者で、幼少期より覚醒したことにより最強の存在に。
スラム街での過酷な幼少期や、アリシアやエディルとの壮絶な過去がありました。
ヴァミリオとの良き出会いがありましたが、ヘルクが曲がらずに成長してきたので良き出会いに繋がったのでしょう。
ではでは、皆様良きマンガライフを。