電子書籍化もされたけど、MASTERキートンってどうなの?と思った方へ送るこの記事。
めっちゃ面白いです。
とんでもなく盛り上がる、とかそういう物語ではありませんが、スカッとする話や、じんわりしみる人情噺などが満載で、人生の道しるべとなり得る名言も多い作品です。
おにいさんが初めて読んだのは少年の頃でところどころ理解できませんでしたが、それでも読む手は止まらず、今でも実家に帰ると読み返してしまう作品のひとつです。
そんな素敵な作品をみなさんにも読んでいただきたく、今回ご紹介させていただきます!
MASTERキートンはどんなマンガ?
「MASTERキートン」は深みのある大人の物語を見れるヒューマンドラマです。
主人公は元軍人で保険調査員(探偵みたいなもの)で大学の考古学臨時講師。
夢である考古学講師はうまくいかないが、軍人と保険調査員としてはピンチになりながらもうまくいく。
やりたいことと評価されることが一致しないままならなさの中、どう生きていくのか。
そして、元軍人としてのサバイバル技術で難事件もあっさり解決!
そんな作品です。
- 1話完結型
- サバイバル技術
- 多くの名言
作画は20世紀少年などで有名なヒットメーカー、浦沢直樹。
アニメ化などもされ、根強いファンが多く、待ちに待った電子書籍化もされ、再び脚光を浴びている作品です。
- 夢を忘れた社会人
- サバイバル技術を学びたい人
- 深みのあるヒューマンドラマが見たい人
MASTERキートン 基本情報
タイトル | MASTERキートン |
巻数 | コミック:全18巻 完全版:全12巻 |
著者 | 脚本:浦沢直樹、勝鹿北星、長崎尚志 作画:浦沢直樹 |
出版社 | 小学館 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
あらすじとキャラクター
あらすじ
あらすじと公式サイトの紹介は↓こちら。
日本人の父とイギリス人の母を持つ、平賀=キートン・太一は、大学で考古学の講師をしながら、保険のオプ(調査員)をしている。
さらに、英国軍のSAS(英国特殊空挺部隊)で、サバイバル術の教官をしていたという経歴を持つ。
そんなキートンの夢は、考古学者として、幻のドナウ文明を発掘すること。
しかし現実は、いつも危険と隣り合わせの探偵稼業に明け暮れる日々。
砂漠に放り出された際にはその知識を武器に生き残り、テロリストの仕掛けた爆弾はチョコを使って停止させる。
別れた妻に未練を残しながらも、不器用なキートンを叱る娘・百合子、老いてなお盛んな父・太平、保険調査員の相棒・ダニエルらに支えられながら、ヨーロッパ全土を股に掛け、人々の生き様に接し、難事件を解決へ導いていく。
累計1980万部突破。1話完結の学術サスペンスにして極上のヒューマンドラマ! 第1集!
小学館公式サイトより引用
キャラクター
平賀=キートン・太一(ひらが=きーとん・たいち)
本作の主人公。
日本人の父とイギリス人の母を持つハーフ。
英国特殊部隊SASの元軍人、大学非常勤講師、保険調査員と3つの顔を持つ男。
作中では元軍人としての厄介ごとや保険調査員の仕事が多く描かれ、夢である考古学研究者としては今一つ。
しかし、それでも夢を追い続ける夢追い人。
ダニエル・オコンネル
キートンが所属する探偵事務所の所長。
保険調査員としての相棒。
めんどくさい仕事を多く取ってくるため、キートンには煙たがられているが、なんだかんだ良き相棒としていろんな事件を解決したりしている。
平賀 太平(ひらが たへい)
キートンの父親。
動物学者として軍属していた過去を持つ。
博識で好々爺とも言える姿だが、令和の時代に描いたら怒られそうなスケベおじいさん。
平賀 百合子(ひらが ゆりこ)
キートンの娘。
明るく快活でまっすぐな美少女。
MASTERキートンにキャッチコピーを付けるなら?
さてさて、作品を紹介するにあたって、より分かりやすくするためにキャッチコピーを考えました。
MASTERキートンにキャッチコピーを付けるならば、おにいさんはこう付けます。
ままならない大人がよりよく生きるためのサバイバル教本
物理的な生存技術のサバイバル教本としてはもちろんのこと、精神的な部分で夢をどうするのかなどもこのマンガを読むことで学ぶことができます。
MASTERキートンの魅力
魅力その1 1話完結型
MASTERキートンは基本的に1話完結型で、どこから読んでも面白いです。
主人公のキートンが元軍人で、保険調査員で、大学講師を目指しているということさえ知ってさえいれば、例え最終巻からでも楽しめます。
もちろん、最初から読むことをオススメしますが、その辺の床屋さんに途中からしか置いてなくても楽しめてしまいます。
また、どの話も面白く、いわゆる捨て回みたいな話はありません。
元軍人の力を生かした爽快なアクションあり、知力と人柄で問題を解決する人情噺あり、うまくいかない大学講師としての人生あり…。
多面性を持つ主人公と物語ですが、どの面を切り取っても深みがあり、1話完結でスキマ時間に読めるものでありながら、話のボリューム感に非常に満足できます。
魅力その2 サバイバル技術
何といってもMASTERキートンを語る上でサバイバル技術は欠かせません。
最たる例はかの有名な砂漠+スーツ。
砂漠というと、半そでに帽子などと言った格好が想像されますが、キートンは何とスーツで砂漠へ出向きます。
理由は砂漠の厳しい直射日光が肌に当たるのを避けられることと通気性。
結果としてそのスーツが功を奏し、キートンは生き延びることができます。
また、砂漠での水の作り方や唾液の出し方も学べ、災害避難時に覚えていると助かりやすくなるかもしれません。
なお、この砂漠にスーツということを実際に試した狂人(誉め言葉)がいらしたので共有いたします。
まあ、いつ生かすのかという問題のある技術も結構多いですがね(笑)
魅力その3 多くの名言
学ぶとは何か、人生をいかにいきるか、苦しい時にどう感じるか。
そんな人生の道しるべとなり得る珠玉の名言が、数多くちりばめられています。
その中から名言ひとつだけご紹介します。
それは学ぶことについての名言。
考古学の論文を著名な大学教授へ提出したキートン。
その論文は良い評価をもらいます。
喜んだのもつかの間、大学教授は無名なキートンではなく、大学教授自身の名義で論文を発表することを持ち掛けます。
また、そうでなければ大学へ迎え入れることはできないと暗に圧力をかけます。
迷うキートン。
そこへ、かつての師であるユーリー・スコット氏の訃報が飛び込みます。
落ち込むキートンでしたが、同時に師の力強い言葉を思い出します。
人間はどんな所でも学ぶことができる。
知りたいという心さえあれば
MASTERキートンより引用
この言葉に背中を押されたキートンは、提出した論文を自分のものであると啖呵をきり、大学教授から奪い返します。
その行動で日本の大学にいられなくなるという覚悟の上のものでしたが、それでも後悔はないのでした。
このように、人生において大切なことを教えてくれる名言が数多くあります。
MASTERキートンを読むことは、名言を探すための宝さがしとも言えるかもしれません。
読んだことない人はどこまで読んでみる?
とりあえず1巻ですね。
MASTERキートンと言えば、砂漠へスーツで出かける「砂漠のカーリマン」が有名です。
こちらのエピソードが1巻に収録されていますので、ひとまずその有名なシーンを見ていただければと思います。
もちろん、それ以外のエピソードもどれも面白い上、最後までずっと同じクオリティでどこから読んでも面白いです!
まとめ
「MASTERキートン」は深みのある大人の物語を見れるヒューマンドラマで1話完結型、サバイバル技術を学べ、数多くの名言がちりばめられている作品です。
読めばあなたも感動し、人生や学ぶことに対してさらに真摯に向き合えることでしょう。
ぜひぜひ読んでみてください!
ではでは、みなさん良きマンガライフを!